<明かり>と<灯り>の違いを知る−その2

太陽が沈んだ後の光

その1では太陽の一日の動きに触れましたが、それでは太陽が沈んだ後の光についてお話します。

もっとも原始的な光である火は遠い昔より夜の生活を支えてきた焚き火でした。それが後に薪(たきぎ)となり、松明であったり室内用に囲炉裏やであったりと照明具として変化していったものと思われます。

福岡の照明デザイン事務所 光のことば 

火の横に丁の文字がついて灯(あかり)、丁は釘を表しているといわれています。まさに火を釘で止めて安定した照明として使われたことで出来た文字。灯りとは室内に火を持込ん使ったのが始まりなのでしょう。

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松明の火は次第に形を変え、灯明皿、燭台、行灯と現代につながっています。灯(あかり)という呼び名は、<赤い火>からきているとも言われ、人の手によって明るさを変えることができる比較的小さなあかりです。

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つまり、灯りとは夜のみ使われてきた照明のことなのです。

次回は、太陽と生態リズムについてお話します。