博多デイトスにオープンした因幡うどんの照明設計を担当させていただきました。
いわゆる飲食店街のなかに位置しているため他店との差別化がとても重要
です。それも差別化して目立つのではなくお店の持つ個性やその雰囲気を
伝えねばなりません。
今回はしっとりと落ち着いた店内にしながら寛ぎ感を与えるために間接照明
により天井と壁面を明るくしています。天井はつき板で和の表情を出しなが
ら上質なイメージを持ち、壁面は調光により昼間と夜の雰囲気を変え時間帯
によって変わる客層のそれぞれの居心地の良さを高めています。
店内中央に下がるペンダント照明は意匠的なポイントになるため安価なもの
は使用できません。照明器具の質は無意識のうちに商品の質に繋がってい
ます。日本の伝統工芸というべき手法で製作された自然の素材を使用した
手作り品を使用しました。
因幡うどんさんの優しい食感や味を照明の雰囲気で伝える事。特注器具の
意匠で伝える事。少し少しのひと手間がそれを可能にすると信じています。
博多デイトスのリニューアルに伴う改装で照明計画を担当させて頂きま
した。学生の頃から食べさせていただいております因幡うどんさんにご縁
を頂き他の現場とは違う嬉しさがありました。
アイキャッチ効果とイメージアップに繋がる特注照明はこちらで紹介
しています→特別な照明器具たち
しかし、パブリックスペースつまり通路の照明は内照とダウンライトで
明る過ぎです。当然安全面を考慮した上での話ですが、各テナントを引き
立てようとするのならもっと暗いほうが効果的でエコになります。