これは別の現場で不採用となったワインボトルを使用した照明です。
不採用の理由は”ボトルを使った照明って今まで良くなかったよね”
過去の経験・体験がいかに重要なのかがよくわかります。私もこの照明を
デザインするにあたりネットで色々調べては見ましたが、目を引くものは少なく、
不採用理由も十分理解できます。
照明として使うには、当然ワインボトルの材質、色、透過率、形状、全てを
把握しその良さを引き出してこその照明なのです。ワインボトルを透過する光、
羅列するボトルの隙間から漏れる光、天井や床に映し出される陰影、ボトルの
エッジに映るランプの輝き、全てが重なってこその照明器具。
是非とも完成した現場で光を与えたかったのですが・・・
いま、使用された一部のワインボトルがリサイクルされず、環境問題になって
いるようです。1台に使うボトルはたかだか24本。。。最初の一歩が小さいのは
当然ですが、廃材を上手く生活の中に取り入れようとする発想はチープでは無い
はず。いずれ日の目を見る事もあるでしょう。