昨日は、高校の同窓会でした。久しぶりに会う顔に22年前の思い出が蘇ります。担任をしてくださった先生方もお元気で、昔の講義のお得意のフレーズを連発し会場を沸かせてくれます。校長先生は今年80歳『孔子曰く・・・四十で惑わず・・・』懐かしい〜♪・・・2500年前の40歳と現代の40歳を同じ意味に捉えるのには無理がある・・・なんて野暮なことを言ってはいけません。先人の教えは素直に聞くべきである。
今年73歳になられた数学の先生は今でも現役で教壇に立っておられるそうで、その教え子の僕らの同級生も同じ教壇に立っている。並んだ二人の顔を見てみると、にこにこして楽しそうである。「人生って楽しいな〜」ふと、そう思いました。
一番感動したのが同級生の内山君。彼と最初に会ったのは25年前の春、高校の入学式の日、式を終えて一年間お世話になる教室に入り、先生自己紹介の後出席をとる。彼が返事をする・・・『あ”〜いイ・・・』。返事にならない返事。教室の目は一斉に彼に注がれた。私の両目もしばらく固まったまま声も出ない<えっ!?・・なんで??>、いままで障害を持った人と接することも付き合うこともなった私にとって内山との出会いは衝撃でした。<健常者とともに歩むことを選んだ彼が今ここにいるのは、間違いなく俺より努力している。すごい奴だっ!>案の定、初回のテストで彼は俺より数段上にランクされていた。そのとき誓ったんです。<俺はこいつには負けられない!>と・・・結局、高校3年間の成績では最後まで内山の上に行くことはなかったけど、その時覚えた<負けられない!>が再会で蘇ります。上手にしゃべれないんです。うまく歩けないんです。自由に手や指を動かせないんです。でも努力は他人の何倍も出来る内山はすごい奴です。京都の障害者作業所で事務を執る彼。その日の深夜バスで京都に帰る内山を見送りながら言いました。
『内山!俺はお前には負けない!頑張る! だからお前も頑張れ!!』
内山はニコニコしながら『はい』と答えてくれました。再会が楽しみです。
健常者の思い上がりなのかも知れませんが、感動の一日でした。